「マリア様がみてる ステップ」

マリア様がみてる36 ステップ (集英社コバルト文庫)

ひさしぶりのマリみて。年末にやっとこさ読了。短編を元に長編化したもので、いわゆる本編(祐巳祥子編)の話ではないけれど微妙に脇役はでてくるかもです。
それはいいとして、ミステリでした。というと、本筋とは若干ずれた部分なのでおおげさですが。マリみての場合 ○○トリックとかミステリ要素があるというだけでもネタばれといえばネタばれなので書かないほうがいいのでしょうが、それでも書きたくなるくらいに、いい感じにハマりました。まあ"あとがき"を先に読むと想像できちゃうかもですが、"あとがき"を後に読む奴なので無問題でした(あとがきがミスリードさそってる面もなくはないですが、やはり情報も多いので、ミステリ楽しみたいなら"あとがき"は後によむほうがよいと思います)

本筋は、女の子二人の仲を中心とした話で多少百合成分高めでしょうか。一人に彼氏ができてもう一人にも気になる男性が現れての二人の仲の揺れ動きの話でいばらの森のような恋愛モノではないですが、それでも二人の仲の深さ濃さは心地良く、それに見合った結末でなかなかに幸せでした。(あと脇でよかったのは"小寓寺の住職の息子"、出番はちょっとですがいい役してました)

今後はどうなるんでしょうかね。「私の巣」「ステップ」とリリアンを舞台にした独立した長編が続くのは「夢の宮」シリーズと同様の趣もあって、それが好きなモノとしては結構うれしかったりします。もちろん祐巳祥子編の続きも読みたい気持ちもあるけれど、「夢の宮」やあるいは完全新作シリーズも読みたいという気持ちも多くあり、それに近い欲求を満たしてくれる状態かあ、です。(釈迦みては本編に近すぎることによる閉塞感が強いかも。男の子たちが好みでないし)


あ、もともと今野緒雪ファンだから百合系作品でなくても…なんですが。
今年百合にハマっておいてなんですが、百合要素が好きという意識はあったもののマリみての次に読んだ夢の宮の滑らかさ艶めかしさにあてられて今野緒雪にハマった口なので、アニメ化の当時は、マリみてにしか興味のないファンや類似な設定の百合作品を苦々しく思ってたりしてました。いえ、マリみて以外の品切れ作品が増刷されることを期待してたのにあまりされなかったことに対する八つ当たりなんですが。
今思えば 当時百合姉妹に手をだしていれば、と思う反面、マリみてもどきにへきへきして余計に離れてた可能性もあるので、結局、ハマるならばやっぱり今年なのでしょうかね。なるようにしかならないです。


追記2011/2 とある人物関係を覚えていたら別にミステリというほどのこともなかったようですね。うろ覚えかげんでほどよくミステリの伏線状態になってしまっただけとも(でも、その程度の人が多そうな気もして)