2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「白い部屋のふたり」

山岸涼子「白い部屋のふたり」。1971年の作。(実際に読んだのは『レフトアンドライト』に収録されていたもの。追記:その後「白い部屋のふたり」のコミックスも入手) レシーヌは両親の不幸で寄宿舎のある女学校へ転入、同室者のシモーンに出会う。シモーン…

さくら並木

高橋真琴『パリ〜東京/さくら並木』。2006に復刻された貸本作品2冊セットです。(松本零士氏の蔵書を元に復刻されたらしい)『さくら並木』(1957)が百合(エス)作品。 卓球の試合において由紀子は愛する千影お姉さまと戦うことになり精一杯やって負けたものの…

最近の読了.

最近の本の読了。 秋山はる『オクターブ 5』。微妙なすれ違いを重ねてケンカ別れのまま距離を置き、想いを見つめ直す期間となって互いに再確認な話。ひやひやしながらしかしある意味期待どおりに着地なので安心ではあるんですが、かわりに鴨ちゃんとの溝が深…

エビスさんとホテイさん

きづきあきら+サトウナンキ『エビスさんとホテイさん』。『つぼみ』で連載されていた作品です。 出来るOLのエビスさんに嫉妬していたホテイさんが、エビスさんの事情を知るにつけ惹かれていき彼女を助けるようになり、エビスさんもまたホテイさんに心許して…

別マ1969.11-1970.10

(8/15遅延書込). この日は東京に出たついでに国会図書館に行ってきました。恋愛ものとしての百合漫画は片恋なら「シークレットラブ」(1970)あたりが、女性同士なら「白い部屋のふたり」(1971)あたりが古い作品の代表だと思いますが、恋愛でなく、現在の百合…

トコンな日

(8/11遅延書込).この日(前日からだけど)は東京、SF大会に行ってました。いろいろ企画はありましたが、残念ながら百合系の企画は無し。近いネタ?として『ティプトリー賞&センスオブジェンダー賞パネル』と『文学とコスプレカルチャアの間「男の娘現象」を考…

森薫/福島聡「すみれの花」

森薫(作画)/福島聡(原作)「すみれの花」は、月刊コミックビーム2004年9月号の付録小冊子で発表されたもので、いずれ森薫の単行本に収録されるだろうなんて思ったまま忘れていたら(今回百合がらみで再読&ググってみたら)、実はとうに原作者の福島聡『鵺の…

藤田和子『小麦パニック』全5巻

親の海外赴任のため日本に残る夕海は 一つ麦女学院に転入することになりそこで学園の伝統的アイドル"金の麦"役の羽柴香に気に入られ、また自身も一部の女生徒たちに"金の麦"候補に想われてしまい... ドタバタな学園コメディです。1985-1986年の作品。(追記:…