少しallanをみた

とりあえずオクで2冊(1981,1983)ほどallan入手、雑誌自体は耽美(BL)方面だけれど、たしかに百合関係の投稿もある。もちろん百合(族)=レズビアン意で。百合通信、での相手募集は大半レズビアンの方ぽいけれど、友人以上恋人未満的なものを求めてそうな方もちらほらいて、興味深い。


雑誌の寿命は 1980-1984 のようで、このころ10代前半の読者だったとしても今は40代、主読者は50-60歳付近か。80年代前半に耽美系 OK で雑誌読んでたレズビアンの方でネットで当時を語る方は流石にいないのかな?
ググっても allan への言及って少なくて、そのうえ百合となるとほぼなく...


ただ こちら にある ALLAN内容目録 をみると、創刊号にはOUT宛だった読者投稿のセイラ×ミライなガンダムパロ百合小説を載せているようで端から百合扱ってた模様。雑誌として続くと関連性薄れてそうだけれど初期はそれなりにOUTとの繋りの痕跡ありそう、なのかな。
こちらをみると三代目編集長の方が作った雑誌のようで1980/8付近でout辞めたあとにallan創刊。こういう読者投稿くるくらいだし耽美系な投稿とか増えてたから創刊する気になったのですかね? OUT紙面で薔薇百合が話題でてたのか気になる所。


追記(1/22): 創刊号入手. パロ小説は内容そうだけれど"百合"と明記されてるわけではなかった。ぱらぱら見た感じ、そもそも創刊号では薔薇・百合の単語は使われて無さそう。あと創刊号向けのアンケートをOUTで行ってたようなので初期の読者層や紙面には名残がある感じ。
 少なくとも6号では"百合"という言葉は使われていたので2-5号のどこかのタイミングなんでしょうかね。ただ6号のお便り欄では"レズ"3,4通に対し"百合"使用は1通とまだ浸透していない雰囲気あり。で10号みるとその比が反転していて浸透済ぽく。間の号は未読なので仮だけどallanでは1981-1982に"百合"普及の印象。薔薇族100号の件を思えばallanより先にレズビアンな"百合"を使うメディア(雑誌/週刊誌/ラジオ/テレビ)が別にあったハズだと思うけれど、セーラー服百合族登場前に"百合"が知る人ぞ知る言葉になっていた証拠にはなりそう。


追記(1/25) 最終号や、もう何号か入手。さすがにエスの混ざった百合ジャンル的な意味で"百合"を使うことはなさそうだった。後の号になるにつれ百合通信(文通相手募集)は単純な友達募集も増えてそうだけど、場合によっては男性のも交ざってることもあったり雑なので、この流れでエスが混ざるのも考えにくく。(エスの混ざった感じでの百合としては、同人誌等で実作が増えてからだと思うし 男女で普及事情違いそうだけど、ざっくり80年代後半〜90年代初頭なら読者投稿(誌)かパソコン通信あたりかと邪推…)