最近の読了.

最近の本の読了。

オクターヴ(5) (アフタヌーンKC)
秋山はる『オクターブ 5』。微妙なすれ違いを重ねてケンカ別れのまま距離を置き、想いを見つめ直す期間となって互いに再確認な話。ひやひやしながらしかしある意味期待どおりに着地なので安心ではあるんですが、かわりに鴨ちゃんとの溝が深まるのがさすがな感じです。あそこまで強く思うとは思わなかったのでびっくりですが、その直前のフォローとあわせ良くも悪くも強さとずるさを身につけていってるよう。(しかしまあ、鴨のほうも(4巻のこともあるし)先に気持ちが大きく離れてそうにも思えるし)


しまいずむ (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)
吉富昭仁『しまいずむ 1』。遥・桜姉妹と芳子・舞姉妹の4人が毎話ちょっとエロくてお馬鹿でかわいいことをする話。 姉二人は互いに相手の妹に欲情していて、しかし妹たちは妹同士で仲良く姉たちの欲望を本能で回避、姉同士も実はかなり仲良く(というかそもそも妹たちに惚れてる要因が間違いであることが読者には提示されてる状態)やっている様が描かれて楽しいです。


星川銀座四丁目 (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)
玄鉄絢星川銀座四丁目 1』。小学校の先生の湊と、不登校児で湊の家で養われてる生徒乙女の話。駄目人間系の湊をしっかり者の乙女が支えていてかといって湊も乙女のことをよく考えていて二人共一途でよいです。
『つぼみ vol.7』隔月化。どれも楽しいけれど、各話完結型も多いとはいえ、大半が連載モノになっていて、いきなりこの号から手を出すとかはしづらいなあ、といらんことを思ってしまいます。


百合姫Wildrose 6 (IDコミックス 百合姫コミックス)
百合姫Wildrose vol.6』。今回もどれもなかなかによく、だけど、欲を言えば1作当たりの(Hシーンでなくお話の)尺を倍にしてほしいという気も大きくなってきます(ショートショートだからこそ描けている、というものももちろんあるのだけど)。


プリンセス・プリンセス (IDコミックス 百合姫コミックス)
青木光恵『プリンセス♥プリンセス』。短編集(6+1編)。基本みな積極的な女の子たちといった感じでいいカップルばかりで心地良く。タイトルでは「バンカラ乙女学園」が目立つように思えますが(…って、単に1970な別マを読んだおり「バンカラ太陽」というスケバン?モノを読んだせいですが)、表題作がベタ甘でヒメの勢いが気持よく百合のいろんなテレ(ほてり)顔が多く気に入りな感じです。


ときめき☆もののけ女学園 2 (IDコミックス 百合姫コミックス)
南国ばなな『ときめき☆もののけ女学園 2』。妖怪の世界/女学園に迷いこんでしまった少女の話の最終巻。はやく大人になれ、で、ハッピーエンド。


古い本の読了もいくつか。

孔雀の微笑(1) 孔雀の微笑(2) 孔雀の微笑(3)
イケスミチエコ『孔雀の微笑 1-3』(1976-1977)。こちらの紹介をみて。トップモデルの真樹にまつわる物語で、前半は彼女を慕う研修生の渚の視点だけど、後半は真樹自身に移っていきます。軸としては真樹の出生・父親がらみですが、真樹に惚れる女性や真樹が惚れる女性等いたりライバルにも百合カップルもいたりしてGL要素も思いのほか多く堪能でした。


東城麻美『夢想の森』。押入れから発掘。エロ系レディコミ短編集で「被虐のキッス」(1993)が百合系。男運のない美咲は婚約者のいる男に惚れてしまい、男の望みで目の前で女王サマとSMレズプレイをすることに……(最後は男を振って女王サマの下僕となりハッピーエンド)。


スケバン刑事if (MFコミックス)
和田慎二スケバン刑事if』(1998-2003)。こちらの紹介をみて。スケバン刑事自体は大昔におそらく(2部の)途中まで読んでそれっきりだったはずですが、さっぱり覚えておらず、基本設定さえかなりうろ覚え(サキとヨーヨーくらいしか)。そんな状態なので、ほぼ前知識なく読んだわけですが、これが、なかなかによく。名前は祐希と麗華ですが絵はサキと麗己で、二人が違う出会い方をしていたら、といったものらしいです(麗己を微妙にしか思い出せてない...ほんとは本編を読み返すべきなんでしょうが)。ほんと覚えていないため1話なんぞこれから極限な戦いをするのかと思ったやさきに見事に和解するので唖然と狂喜を味わえてしまいました。“リーナスの毛布”に当たるモノをでんでんと魅せてくれるユーモラスも嬉しく。漢前な二人ですが、祐希のほうは若干神経図太く、結果麗華のほうはツンデレ気味。かわいいです。逆でも…と思いつつ、それだと3話で麗華を引き止めれてないだろうでほんといい塩梅なのでしょう。ああ別に恋愛モノでなく友情モノなわけですが、台詞の決まり具合の気持よさはなかなかのものでした(もちろんこういうテイストが好きならば、ですが)。