“百合=レズビアン”が一般的なんだと思う


百合にハマって浮かれてた当初、オタクな友人やオタクな妹にそのことを言ったところ怪訝な顔をされたことがある。どうもレズAVかなにかにハマったと思われてしまったようだった(誤解解けたか微妙)。

考えてみれば当たり前なのだけど、1980年代90年代に言葉を覚えた人にとっては
  百合=レズビアン
なわけだ。もちろん花を除けば、だけど。
(追記:ここではバイ含む広い意味でのレズビアンということにしてください)


百合ジャンルに興味を持たないかぎり、百合ジャンル的な意味は知らないだろうし、知ったところでそうそう受け入れないだろうと思う。

逆に百合(ジャンル)ファンが"百合"を語るとき、意図的にか無意識にか、百合=レズビアン、について避けていることが多いように思う。語源としては認めてるけれど現状は違うような感じに…… (『百合男子』とかも)


実のところ現状、人に対する百合=レズビアンの定義、と、作品に対する百合ジャンル的な定義、が並立している状態だと思う。
少なくとも、百合=レズビアン、を先に刻み込まれているファンからすれば、だけど。(百合ジャンル的な定義を先に覚えたファンは違うかもしれない)


百合ジャンルは2000年代に入ってから興隆してきたわけだけど、同時に“百合=レズビアン”もまた普及したのだと思う。ハスメド等の百合カップルスレも(楽しみ方はどうあれ)根本は人の意味だし、牧村朝子 『百合のリアル』のようにレズビアンの方が用いる"百合"もまあ人の意味のことが多そうだし。ラノベ&アニメ(『俺妹』)で以前ならば“レズ”と表現したであろうところを“百合”という言葉が使われたりすることがあるのは百合ジャンルの普及の影響だろうけれど、意味としては百合ジャンル的な定義でなく“百合=レズビアン”が(再)普及しているわけで。


再普及と 1980,90年代に言葉を覚えたであろう年配の世代の人口を思うと、“百合=レズビアン”の意はそうそう滅びそうにないんじゃないかな。

百合ジャンル作品が社会現象になる(今の数百倍)くらい普及すれば違うかもしれないけれど、今の百合ジャンルファンが百合=レズビアンをレガシーにしたり見ないことにして、(人それぞれではあるけれど)唯一な百合ジャンル的な“百合”を定義したところで、ジャンル外の人にとっては変わらず“百合=レズビアン”であり続けると思う。


追記:"レズビアン"と書いたけれど、相手が女性のときの女性のバイの方も含んでるつもり……問題あるかどうか……LGBTのLとBで普通別々だとするとあまりよくない書き方だったかもしれない。ひょっとして"女性同性愛者"と書いたほうが無難か?違いない? そう思うと 人の意味での“百合”は女性同士前提でLかBかは問わない表記になると思うので使い勝手がよいのかも。 = でなく ≒ で“百合≒女性同性愛者" と表記したほうがよかったかな。